beautiful world

ぼくはまた君に恋するんだろう

「おかえりモネ」第22週感想〜及川亮の場合〜

 

君と架けようRainbow

 

You are my hero

空にRainbow

I'll be there for you

 

I know you are 誰よりもずっと

Doing your best どんな時もずっと

 

明日が見えない そんな日々も

優しい光 照らしてくれた

 

自分のことなんて後回しにして思いやる心

辛い今日だって いつの間にか過去へと変わっていく

 

終わらない悲しみはない そう信じて

君とともに歩いていこう

 

いつか空に架かる希望のRainbow Rainbow

雲の切れ間からSmiling Smiling

願い届く未来きっと

今はまだ涙の跡消えなくても

It'll turn out all right, Believe in yourself

いつも君のそばにいるよ

明日に向かって走る君はBravery Bravery

You are my hero この愛をこの感謝を

For you

 

Just the way you are 守りたいずっと

簡単じゃない 分かっててもずっと

 

誰かの視線や評価じゃなく前向く姿は

誰かの勇気や歩き出す力になっていく

 

見つめる未来には そう見えるだろう

今までで一番の笑顔

 

何度だって青い空へWishing Wishing

ここから始めようStarting Starting

不安抱えたままでいい

 

今はまだ答えなんて見えなくても

It' Il turn out all right, Believe in yourself

いつも君のそばにいるよ

雨の日だって諦めないNever Ever

You are my hero この愛をこの感謝を

For you

 

大丈夫だと笑い誤魔化しても

大丈夫は君からのSOSの合図

出来る限り支えたい 力になれるのなら

 

暗いトンネルの中をただ

前だけ見据えひたすら歩いた

見えないはずの道は何故か

君の笑顔で照らされ始めた

心に Brave 時にはBreak

立ち止まったっていいさ 君のペースで

ありのままで君らしくいて

誰より輝くYou are my hero

 

いつか空に架かる希望のRainbow Rainbow

雲の切れ間から Smiling Smiling

願い届く未来きっと

今はまだ涙の跡消えなくても

It'|| turn out all right, Believe in yourself

いつも君のそばにいるよ

明日に向かって走る君はBravery Bravery

You are my hero この愛をこの感謝を

For you

 

You are my hero

空にRainbow

I'll be there for you

 

歌 : King & Prince

作詞 :  草川瞬

作曲 : Susumu Kawaguchi/草川瞬/佐原康太

「You are  my hero」はKing & Princeの2021年のシングル「恋降る月夜に君想ふ」のカップリング。

「大丈夫は君からのSOSの合図」などのフレーズがりょーちんを思い出させる。

 

「おかえりモネ」第22週「嵐の気仙沼

(今更ですが、全部妄想です。私にはこう見えた、というだけです)

 

親父が船を買った。お袋も喜んでいた。

大漁旗をはためかせ、餅を撒き、家族三人で写真を撮る。俺も、高校を卒業したら、漁師になって、この船に乗る、親父にもお袋にもそう言っていたし、中学の卒業文集にもそう書いた。カリスマ漁師と言われた親父は俺にとってヒーローだった。

 

漁師の朝は早い。3時には起きて4時には出港する。沿岸で漁をした後は市場の開く9時前には帰港し、魚の出荷準備。それが終わったら網の修理と翌日の仕掛けの仕込み。延縄漁業だと船で泊まりになるから、一畳程度の狭い船室で交代で仮眠を取ることになる。港に着くとほっとする。温かい湯船にゆっくりつかって、手足を伸ばして布団で眠りたい。

 

みーちゃんからのLINE。正直、気が重い。みーちゃんと飲むと最後は泣くか怒るか。あまり良い飲み方じゃない。親父みたいになったら………そう思うと心配で仕方ない。家で飲まれるよりも、一緒に一杯だけ飲んで早く帰したほうが良い。

好意を寄せてくれているのも、なんとなく分かっている。でも、告白された訳でもないし、無下にもできない。家族付き合いの仲でもあるし、耕治さんたちにも親父がお世話になっているし。もともと妹みたいなもんだし。だから、俺にできる限り、寄り添ってあげたい。

 

………甘えているのは俺の方なんだろうな。気仙沼に帰ってから、ずっと俺のことを心配してくれて。気を遣ってくれて。気を遣いすぎなくらいに。

でも、俺は、誰かを好きになるなんて、もういい。

そして、そのことが、みーちゃんを苦しめているのが辛い。

 

モネが気仙沼に帰ってきてから、みーちゃんの様子がおかしい。そういう俺もモネの家での飲み会で、モネに本音をぶつけてしまった。本気が感じられなかったから。頑張り屋のモネのことだから、もっとやれるはずなのに。小さな頃から知ってるのに。モネの頑張ってる姿が好きだったのに。

 

船を買う頭金を稼ごうと、クロマグロを狙った。だが、嵐に巻き込まれてしまう。海上で立ち往生していると、親方の電話の向こうから微かに親父の声が聞こえた。

「俺、新次。西がらの方向に舳先を向けてくれ。んで、多分あと6時間したら波は収まる。それまでパラアンカーつけて耐えてくれ」

天地がひっくり返るかもしれないと思えるほどの波の中、ずぶぬれになって6時間を耐えた。死ぬかもしれない、そんな思いの中、俺の頭に浮かんだ人は………

 

命からがら船から戻って漁協のみんなに頭を下げた。頭を下げて済む問題で無いのに、許してくれる仲間たち。「俺のミスだから」と庇ってくれる親方。「親子で頭さげんでないよ」漁業長が背中を叩いてくれる。やっぱり親父が指示を出してくれたんだ。そして、俺のために頭を下げてくれたんだ。

 

みーちゃんが迎えに来てくれていた。思わず顔が緩みそうになるのを耐える。

「お姉ちゃんも心配してたから、顔見せれば」そう言われてモネの待つラジオブースに向かう。「悪かった。いろいろ」心配してくれたモネにも謝らなきゃ。「無事で良かった」そう言われて思わず目を逸らしてしまう。

 

亮「みーちゃん。俺、大丈夫だから」「みーちゃん、このまま俺といてもしんどいだけだよ。いや、今更そんなの卑怯だって分かってる。ひどいことしてる。」

未知「違う」

亮「俺が甘えてた。ごめん」

亮「みーちゃん、俺、大丈夫だから」

未知「何それ。何そのどうでもいい気遣いみたいな言葉」

未知「だから、無理なの。分かってたの。亮くんは大丈夫しか言わない。ああ、私じゃダメなんだ。やっぱり何もできないんだって思い知らされる。」

亮「それが答えじゃん。しんどいだけなんだって。俺といても。もうやめなよ」

未知「分かった。もういい。終わりにする」

 

みーちゃんは大事な人。俺がここまで頑張ってこられたのは、みーちゃんがいてくれたからだって思ってる。(あの日、モネに求めた救いをみーちゃんに求めてしまったんじゃないか。その罪悪感も無いと言ったら嘘になる)でも、俺、結局、親父と同じだから。たった一人しか愛せないから)(それは、みーちゃんじゃないから)自分をごまかして大丈夫だと仮面を被って)うまく行ってるように見えても、きっと、どっかで崩れる。そんな人間と生きてくって、しなくていい苦労させんだろ。その度に大事な人につらい顔させんのはやだよ。(今でも苦しそうなのに)

 

(だから、みーちゃん、もう俺に縛られなくても良いよ)

 

(死ぬほど好きな人と)一緒にいたいってだけじゃダメなの?」

(死ぬほど好きな人が誰か、自分で分かってるでしょ)

そう言って、みーちゃんは俺の手を取ってくれた。「UFOは来たよ!」と手を握ってくれた三生のように。

「俺、幸せになってもいいのかな。(死ぬほど好きな人と)

 

三年前、東京の喫茶店「アバンドーネ」で、「周りの期待に応えるってさ、案外楽なんだよ、最初はね。でも段々苦しくなる」とほんの少し胸のうちをモネに打ち明けたことがある。そのことをモネは覚えていたのか。

 

こっちを振り向いてくれない人にずっと寄り添ってたのは俺も同じだ。だから、みーちゃんの気持ちも分かるような気がする。

俺は、親父にも、お袋だけじゃなくて、俺のことも見てほしかったのかもしれない。愛してほしかったのかもしれない。

だから、俺の船には、親父に乗ってほしい。そう思うのは贅沢なんだろうか。苺農家で頑張っているのも穏やかな顔をしているのも知っているけど。

 

そういえば、まだ、モネに「おかえり」って言ってないや。

 

                及川亮

 

 

 

………しんどい。しんどすぎる朝ドラ。視聴者に時計代わりに見せるのではなく、考えさせたいのは分かるけど。

 

少し断っておきますが、私は、りょーもね至上主義ではありません。すがもねはお似合いだと思っています。できれば、このカップルを壊してほしくない、そう思っています。

みーちゃんも、りょーちんに優しい言葉のひとつでもかけてくれればと、今週見ていて何度思ったか。でも、りょーちんがみーちゃんの情にほだされて付き合うとしても、やっぱりモネがりょーちんの初恋の相手(他人なら良いけど結婚したら義姉になってしまう)である限り、モネにしか本音を言えないりょーちんである限り、お互いに不幸になる、そんな想いから二人が出した答えだと思っています。

みーちゃんがクリスマスなのにプレゼントを持ってこなかったのも、りょーちんに誘われたのに初詣に行かなかったのも、きっと彼を縛りたくなかったからなのではないでしょうか。ひょっとしたら、昨年までは初詣にも仲良く行っていたのかもしれません。竜巻の後片付けを一緒にする二人には、そんな様子もうかがえます。

だけど、好きな人の、本当に好きな人を見る目を見てしまったみーちゃんは目を伏せるしかなくなってしまい………好きな人の幸せを願うためにラジオブースに連れてきたのかもしれません。

一方、気仙沼に帰ってきたモネにも隠している本音があります。「大事な人のそばにいたい」そう思って、結婚を申し込んでくれた菅波先生のいる東京から離れたはずのモネなのに、そのことを手紙以外では誰にも話していません。誰に気を遣っているのか。モネは、みーちゃんこそがりょーちんにふさわしいと思っているのではないでしょうか。私には、りょーちんのそばにいる資格はないと。

りょーちんもまた、三年前にモネに溢れ出た思いをぶつけてしまったというわだかまりがあります。モネには彼氏がいるのに。結婚するだろうに。みーちゃんのことを好きになりたい、そう思ったこともあるでしょう。でも、頭では分かっていても心はどうすることもできない。親父と同じく不器用だから。

そんな三人が三人とも自分のことよりも他人のことを考えた末のすれ違いが、今週のことだったのではないでしょうか。

 

登場人物はみんな、欠点も長所もある愛すべき人ばかりです。みんなが幸せになれる、そんな結末になりますようにと願ってなりません。

 

それにしても、廉くんがこんなに繊細な演技のできる人だとは思わなかったよ。これからの活躍も楽しみにしているよ。

 

 

「You are my hero」のMVです。よろしければ見てください。

https://youtu.be/rbc6aLzprHo