beautiful world

ぼくはまた君に恋するんだろう

「わげもん〜長崎通訳異聞」第1話感想〜まだ見ぬ世界へ〜

それぞれの生い立ち 生まれた場所巣立ち

時が経ち 今の形 夢を語り合った友よ

 

このままじゃ僕ら いつまでも満たされはしないだろう

抜け出したい 駆け出したい

いつも夢中になっていたいから

 

Level up Level up Level up

意志の提示

急がば回れ

 

シャラララ 心が感じるまま

まだ見ぬ世界へ

戦った涙はイッツオーライ

ドギマギ☆ワンダーランド

ただ待ってるだけじゃ手にできない

ロックな夢見てGO

宝の在処はどこにあるのか 探しにGreat Journey

 

このままじゃ僕は 今よりも輝けはしないだろう

追いつきたい 追い越したい

いつも昨日超えていたいから

 

Level up Level up Level up

意思の提示

恥かき 汗かき べそかき

次のステージ

とにかく とにかく とにかく

日々イメージ

やらねばならねば

 

シャラララ 心が感じるまま

まだ見ぬ世界へ

戦った涙はイッツオーライ

ドギマギ☆ワンダーランド

ただ待ってるだけじゃ手にできない

ロックな夢見てGO

宝の在処はどこにあるのか 探しにGreat Journey

 

We live in the TOKYO

TOKAIのMAIGO

夜空の星たちが目印

ドラマティックな風に吹かれ

 

シャラララ 心が感じるまま

まだ見ぬ世界へ

戦った涙はイッツオーライ

ドギマギ☆ワンダーランド

ただ待ってるだけじゃ手にできない

ロックな夢見てGO

宝の在処はどこにあるのか 探しにGreat Journey

 

「僕らのGreat Journey」

歌 : King & Prince

作曲:C&K・Carlos K.

作詞︰C&K

「僕らのGreat Journey」はKing & Princeの2021年アルバム「RE:Sense」のリード曲。「準備シテマス」などのセリフが強すぎるけど、個人的には爽快感のある良曲だと思う。

 

「わげもん〜長崎通詞異聞」

 第一話「父を探して」

 脚本:宮村優子 演出:盆子原誠

 

「イ・ムア・エ・ポッキッイ」

壮多が「自分を信じて前に進もう」と和解していた言葉。

正しくは「若者たちよ、困難に」“I mua e nā pōkiʻi a inu i ka wai ʻawaʻawa

「若者たちよ、前へ進め!困難に立ち向かえ!」らしいけど、大体のニュアンスは合っている。

 

https://twitter.com/OKilika/status/1481826096492728320?t=vJI7p8RaeZttQM5WJwYYgw&s=19

 

なぜ土曜時代劇枠ではなくて、土曜ドラマだったのかの答えがここにある気がする。

ミステリー要素も本格時代劇でもあるけど、本質的には青春ドラマだから。

 

実際にドラマを見るまでは、壮多の語学力で事件をバッサバッサと解決していく話かと思っていたら、全然違っていた。壮多のオランダ語オアフ島出身のカイには通じない。現在の日本に生きる私でさえ、ハワイの現地の言葉は分からない。アロハは知っていても他の単語があることに興味すら持ってなかった気がする。長崎が国際都市だったことも含めて、分かっていると思っていながら、全然分かっていないのを突きつけられたドラマだ。(1849年のハワイはアメリカ併合前)

 

辞書もインターネットもない壮多が何故、カイの言葉が分かったかというと、そこにはカイを知りたい、理解したい、困っているなら助けてあげたい、という純粋な気持ちがあったから。ボディーランゲージと表情で分かり合える二人。ともに両親を失い寂しい気持ちを共有したりもする。でも、それ以上に新しいこと、まだ見ぬ世界への憧れや希望が大きいことも心で共有しているように見える。だから、自分は何の得にもならないのに壮多はカイのために危険をおかせるし、神頭やトリや未章も壮多を助けてあげたいと思うのだろう。

 

また、このドラマには多様性のあるルーツを持つ登場人物が多い。唐人の父を持つトリ、オランダ人の父を持つ未章、森山栄之助に英語を教えていたラナウド・マクドナルドはアメリカ人の父親とアメリカインディアンの母親を持つ。カイも含めて、彼らが差別的な扱いを受けていたことは想像にかたくない。

そんなバックグラウンドも否定するのでもなく、そこにあるものとして受け入れる。「アメリカ人も人でございます」と森山が言ったように。人と人として対峙する森山とマクドナルドに心の交流が生まれたように。

 

おっかさんが亡くなって、父親はとうにいなくなって一人になりました。

カイと同じです。

さみしかった…

 

でも……なんですかね……なんかこう……

スッと風が吹いた気がしたんです。

俺はもうどこに行っても良いんだって。

カイはそれを思い出させてくれたんです。

壮多の若者らしい前向きな言葉、大人世代の私にはぐっときた。

それはきっと江戸ではダメで、「長崎」だからできることなんだろうね。

 

「長崎」にも「出島」にも行ってみたくなるドラマだったな。

 

 

 

ちなみに冒頭の「僕らのGreat Journey」収録のライブDVD発売中です。

 

 

 

 

#永瀬廉

#わげもん

#ドラマ