『俺のスカート、どこ行った？』第１話感想～世界を変えよう～

「世界を変えよう切り開け輝く未来きっと君を待ってる」
「いつかじゃないよ今ここからさその壁ぶち破れ」

生徒役でクラスのリーダー明智くん役の永瀬廉くんの所属するKing & Princeの3枚目のシングル『君を待ってる』のサビの歌詞。
もちろん『俺のスカート、どこ行った？』の主題歌は別だけど、どこか世界観が合ってる気がする。

マスクを離せなかった若林くんがマスクをつけなくてもよくなったのは壁を破ったから。そして、その壁は自分の中にあったもの。マスクがあってもなくても、クラスでの立ち位置は変わらない。ただ、表情は格段に明るくなっている。変わったのは自分の意識。

若林くんが飛び降りるのをカメラで撮っていた明智くんはそのことを知っていたんだろうか。飛び降りを「俺たちの責任では」と慌てる同級生に「自己責任だから」と何度も言っていた明智くん。自分の殻を破れるかどうか見ていたんだろうか。「誰も本当に飛び降りないと思ってる」のに、勇気を出して飛び降りた若林くんのことを表情も変えずに見ているのは、思ったとおりだったから？カツラがズレた原田先生の動画も「つまんない。消しておいて」と見向きもしない。何も言わないけど、あの中で若林くんが本当に飛び降りると思っていたのは、原田先生と明智くんだけだったのかも。

今までがそうだったから、規則だからと疑いもせずに門を閉ざす学校。5分前には来ているのだからと前に宣言したように門を壊す原田先生。こちらも誰も本当にするとは思ってなかったことを身を持ってやったんだね。ダイバーシティ、多様性を尊重するためには、世間の常識という壁を壊さないといけないって象徴なんだろうね。

つくづく面白いドラマだなあ。
オリジナル脚本ってところも、先が読めなくて良いよね。今クール、一番楽しみなドラマです。

それにしても、明智くんの抱えている壁は分厚そうだね………