「俺のスカート、どこ行った？」第６話感想～いつでも、いつだって君は叫んでる～

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急がなくて良いから ずっと待ってる

ずっと待ってるから 任せろ 守っておくから

Where do you go? Do you wanna go?

聞こえてるかな

いつでも いつだって 君は叫んでる

「マホロバ」は、King & Princeの1st アルバム「King & Prince」に収録されている一曲。UHA味覚糖の「コロッケのまんま」のCMにも使われていたので、聞いたことがある人も多いかもしれない。ちなみに作詞はナオト・インティライミさん。

(ラジオ音源聞き取りなので、歌詞は間違っているかもだけど)

第６話は親子の話。自分を心配して、先回りしてくれる親は嬉しいけど、自分のことは自分で決めたいという里見先生。お父さんも公文書偽造はやり過ぎだけど、娘のことを思っているし、婚約者の財前先生がまた良い人なので、結婚しちゃいなよって思うけど💦里見先生は(お見合い結婚だとしても)愛されて育ってきたんだなあ。

一方、明智くん。駒井くんも牛久保くんも心配してくれてるけど、優しさが人を傷つけることもある。普段は友達には優しい明智くんだけど、そんな余裕も無いんだね。でも、二人とも単なる取り巻きでも、明智に媚びてるわけでもなくて、本当に友達だと分かって良かった。

明智's ダディとの対峙の場面。ここ、永瀬廉くんの演技が凄かった。口調はつとめて平坦に感情を出さないようにしているのに、表情だけで明智くんの心の動きが分かる。

家の前にいた時の怯えたような表情。逃げてきたのに見つかったこと。久しぶりに会ったのにお金の話しかしない父親。(無意識に)どこか親らしい愛情を期待していたのに裏切られた絶望。最初は目を合わせていたのに、途中から視線を背けるようになって。原田先生に「お前」って呼ばれるのを嫌がってたのはこれがあるからなんだね。明智くんの声なき叫び声が聞こえてくるようだったよ。

いつの間に、こんな演技が出来るようになったんだろう。キラキラでピュアな花穎様とも、関西弁の面白いにーちゃんの廉くんとも違う。目の光を消すことができるって凄い。

もちろん努力もあるけど、天性の才能があるのかも。

あんな辛いお芝居をしながら、あんなに明るいブログを上げてくれてたんだと思うと、胸が詰まる。

https://www.ntv.co.jp/oresuka/story/

第７話の予告を見ると、明智くんの壮絶な過去が見えてくる。お母さんもどうしても事情があったんだと思う。明智くんならしっかりしてるし。そんな思いをしてまで、きっと厳選して持ってきた荷物の中にサッカーボールもスパイクもあるのが切ない……同じように誰にも言わずにサッカーも辞めたんだろうなあ。

「マホロバ」の歌詞は続く。

Where do you go? Do you wanna go?

届いているかな 

いつでも いつだって 君と歩んでく

願いを込めて ぎゅっと靴紐を結ぶんだ

明日はきっと思うより悪くない

パノラマ広がる景色じゃなくたって

特別な君のマホロバ 心に宿らせる

「まほろば」とは「素晴らしい場所」「住みやすい場所」を表す古語。

明智くんにとっては、クラスのリーダーでいられた時がそうだったのかもね。だから原田先生を辞めさせようとしてるのかも。でも、リーダーじゃなくたって、１日休んだだけで仲間が心配してくれる今のクラスも、明智くんにとっては「まほろば」だよ。

「明日はきっと思うより悪くない」

そんなことを思える日が明智くんに来ますように。

(追記)一話から見直してみたんだけど、そもそも、なんで明智くんが「原田先生を辞めさせるゲームをしよう」と思ったのかというと、初回で「どうして先生になろうと思ったんですか？」との質問に「金。以上」って答えたからだよね。

明智パパが息子にお金をせびるような親だから、「こいつも金のことしか考えてない大人だな」と思ったんだろうなあ。

明智くん、一話からずっと、原田先生の服装や喋り方に関しては何も言わないし、川崎さんのことか、原田先生の娘さんのことか分かんないけど、辞めさせられる写真も消しちゃうし、悪い子じゃないんだよね。