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ぼくはまた君に恋するんだろう

「俺のスカート、どこ行った?」第10話感想~果てなき虹を渡ろう~

原田のぶお先生!

おつかれいんぼーでした🌈

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果てなき虹を渡ろう

重ねてゆく 日々の先に きっと

信じた 奇跡があるはず

共に歩いていこう ここから

Oh the power of dream

 

明智くん役の永瀬廉くんの所属するKing & Princeの1stアルバム「King & Prince」の初回B盤に収録されている「THE DREAM BOYS」の二番より。

 

「虹」と言えば、LGBTの象徴「レインボーフラッグ」。元々は「オズの魔法使い」の主題歌「Over the Rainbow」から来ているんだよね。

 

文化祭でも「オズの魔法使い」をやっていたね。古賀先生(荒川良々さん)が緑の顔してたやつ。アメリカのカンザスの田舎に住む女の子が自分に欠けているものを見つけに行くお話。仲間には、知恵が欲しいカカシ、勇気がほしいライオン、心がほしいブリキの人形がいる。結論を言うと、どれも自分が持っているのに気付いていないだけなんだけど。

 

これ、俺スカトリオの東条くん、若林くん、明智くんに当てはまるような。

 

知恵が欲しいかかし。明智くんへのコンプレックスがあった東条くん。明智くんがサッカー辞めた理由も聞けずに、わだかまりを持ってたよね。今度は原田先生にちゃんと聞けて良かった。誰よりも素直でピュアで愛されて育ってきた東条くんを見ていると安心する。

 

勇気がほしいライオン。勇気がなくて、自信もなくて、マスクの下にかわいい顔を隠していた若林くん。原田先生に勇気を貰えた。自分をいじめていた東条くんも明智くんも許してあげられる強くて優しい子なんだよ。

 

心が欲しいブリキの人形。世の中に退屈しきっているようだった明智くん。友達とわいわいしていても、どこか分厚い壁がありそうで心から楽しんではいなさそうで。誰にも見せずに涙を流していたり。「先生を辞めさせるってなかなかできない経験」って、煽ってみたり。今から思うと、本当に辞めさせるつもりなんて全く無かったんだろうけど。繁華街での写真もあっさり消しちゃうし。初回から友達を庇ったりしていて、本当は優しくて純粋な子なんだよね。

 

これまで、このドラマでは、屋上=しがらみの無い場所、本当の自分を出せる場所として描いてきた。教室に居場所が無くても避難できる場所。でも逃げてばかりもいられない。安全な場所からみんなのいる中庭に飛び降りるって、現実に立ち向かうこと。それには、下で受け止めてもらえると信じていないと出来ない。実際は、あんなことは無茶すぎるし、最低でも骨折しちゃうだろうけど。「人に頼る」「一歩を踏み出す」というメタファーとしての行動なんだろう。

そして、受け止めてくれる人たちがいるからこそ、奇跡は起こる。

 

「やりたいことリスト」に「一緒に飲みに行く」と書いた糸ちゃんは日本を離れようとしている。それは「やりたいことをやる」って気持ちもあるだろうけど、のぶの気持ちが折れないようにしてくれたんだろうね。

 

卒業式しちゃったら生きる目標を見失うんじゃないかと思っていたから、原田先生がやりたいことリストの「教え子に卒業証書を渡す」に済印押さなくて良かったよ。

 

8話で、まだ二年生なのに、余命すぎた原田先生に「賭けしようぜ。俺らが卒業したら、のぶおの勝ち。俺ら全員でのぶおのやりたいこと叶えてやるよ」と約束した明智くん。三年生になって、なんちゃって卒業式じゃなくて、本当の卒業式に来てくれたら原田先生の勝ちだよね。やりたいこと全部叶えてあげないとね。明智くんたちの顔も見てみたかったなあ。

 

明智くんといえば、三年生になってクラスメートとも仲良くなって、すごく良い表情するようになったね。成長したんだね。お昼ご飯食べるところも初めて見た気がする。明智くんなら、お弁当を作ってくれる女子もいっぱいいそうだけど、カップ焼きそばを食べているところを見ると、全部断っているんだろうなあ。若林くんのお弁当を「美味しそうだな」と素直に言えるようになったところも良かった。(余談だけど、King & Princeアルバム特典のケータリングの廉くんも明智くんも、もう少し栄養バランス考えて食べてほしい……細い身体がますます細くなっちゃうよ……)

 

矢野先生がきちんと謝って、みんなに許してもらえる流れも良かった。失敗することは誰でもあるけど、それを受け入れることも、自分や他人を認め合うダイバーシティの実践だよね。

 

「嫌なことは人生の差し色」って、良い言葉だね。原田先生は生徒だけじゃなくて、先生も救ってくれたね。職員室のわちゃわちゃしてる様子を見ると、大人って言ってもそんなにしっかりしてる訳じゃないし、悩んでいるんだなあって思えるのも、このドラマならではだよね。

 

みなさん、三ヶ月間、本当にお世話になりました。学園物は初めてで、古田さん、桐山さんはもちろん、スタッフさん、そしてクラスのみなさんと三ヶ月間、とても楽しい青春を送れました。もっと人として、お芝居のスキルも上げて、またみなさんとご一緒できたらと思っています。三ヶ月間、本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!

 

これは、クランクアップの時の永瀬廉くんの挨拶。

廉くんが、このドラマに出演できて良かった。明智くんを演じることができて良かった。最初はセリフ廻しとかドキドキして見てたけど、表情で演じることができる俳優さんになっていてくれて良かった。目に光のともってない初期。誰にも見せない孤独。学校でも孤立していく寂しさ。父親への許し。他にも色々あるけど、表情や目の輝きで表現できるなんて思ってなかったなあ。明智くんと一緒に成長できた廉くんが素敵だなあって思えたよ。

 

映画のキャンペーン、バラエティー、アルバムの収録、100冊を超える雑誌取材、コンサートの準備。他にも色々な仕事、仕事のための準備。目に見えて細くなっていくのにも心配していたよ。忙しかったと思うけど、マイナスな言葉を吐くことも無かったよね。ドキュメンタリーRide  On Timeで中学時代の廉くんが高校進学について悩んでいたことが明らかにされたけど、そんなに頑張って決めた学校も上京で転校せざるを得なかった廉くんの「三ヶ月の青春」には涙があふれてくる。

アイドルを続けていて良かったね。

 

どんなときだって 一人じゃないさ

見えるよ キラキラした未来が

そうさ僕たちは 強く感じてるんだ

僕らが生きる明日を

 

THE DREAM BOYSの歌詞はこう続く。

「後輩との接し方が分からない」と言っていたり、クランクインの時には人見知りで楽屋に入れなかった廉くんが、クラスのみんなと笑って話してたりするオフショットを見たり、毎週配信してくれた動画でツンデレ先輩炸裂している様子を見ると、本当にこのドラマに出てくれて良かったなと思う。

ドラマで出会えた人との縁も続いたら良いな。

 

三ヶ月間、おつかれいんぼーでした🌈

また、どこかで仲良い姿を見せてね🖤💗💛


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(2019.7.10追記)
この最終回はジャニーさんの容態について色々噂が出ていたときで、のぶお先生とジャニーさんが重なって辛かった覚えがあります。
どちらも廉くんにとっては、かけがえのない大切な恩師でした。