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ぼくはまた君に恋するんだろう

『俺のスカート、どこ行った?』第2話感想 ~部活、好きじゃなきゃダメですか?~

「部活、好きじゃなきゃダメですか?
いいえ
でも、たぶんだけど、だいたいみんな好きなんじゃやないの?」

『俺のスカート、どこ行った?』の脚本家の加藤拓也※先生のドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』の最終回に出てくる言葉。見ていて泣けてきた言葉。

誰しも部活に行くのが面倒だと思ったことはあると思う。どんなに弱小部活でも、勝てなくても、それよりも大切なことも部活にはあると教えてくれたドラマだった。

そんな加藤先生が書いた部活をめぐるお話。

怪我したからと部活を辞めようとした川崎さん。中学時代、やはり怪我で部活を離れた東条くん。そんな東条くんのために辞めた(と東条くんは思っていた)明智くん。みんな本心では辞めたくなかっただろうに。

学校でも社会でも空気を読むことは大切。だけど、空気を読みすぎることは必ずしも良いことじゃない。川崎さんはちゃんと話もできて、誤解が解けて仲間にもう一度入ることができるようになった。明智くんが部活を辞めた理由は「飽きたから」でも「東条くんのため」でもないのを初めて知った東条くん。

バイトの合間に東条くんのメールを見る明智くんの顔がきっと"素"の明智くんの顔なんだろうなあ。友達の東条くんにも部活を辞めた理由もバイトのことも言ってないみたいだし、いつか東条くんにも本当のことを言える関係に、素直な表情を見せられる関係になれると良いなと思う。

それにしても、原田先生と堂々と対峙する明智くんも、東条くんを煽る明智するくんも、表情が怖くて見いっちゃった。永瀬廉くんの演技があんなに上手いとは正直思ってなかったよ……とても、「うちの執事が言うことには」の本読みで奥田英二さんや村上淳さんに挟まれて、緊張で5キロ痩せた人とは思えないよ(笑)

雑誌でもたびたび言ってるように、演技が楽しいんだろうなあ。これからも、もっと色々な役に会わせてほしい。いつか後輩に憧れられる素敵な俳優さんになろうね。


※加藤拓也さんって、日経エンターテイメントの「"令和"の新才能100人」にも選ばれていますね。「灰皿を投げない蜷川幸雄」って呼ばれていると聞いたけど、まだ25才ということでびっくりしました。
『部活、好きじゃなきゃダメですか?』は、ト書きが無くてセリフだけだったらしいけど、俺スカはどうなんでしょうね。そのあたりもまたどこかで教えてもらえると良いなと思っています。