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ぼくはまた君に恋するんだろう

「おかえりモネ」第12週感想〜君だけのためのhero〜

I'll be your hero

I'll be your hero

 

いろんな色で染まる 世界で一人で

 

振り向かなくてもいい

今までの君のまま進めばいいから

あきらめないで everyday

 

君だけのための hero

どんな日もそばにいるよ

Oh Oh... I'll be your hero

君だけのための hero

 

強くなれる訳は 大切な人が

 

常に笑顔で支えてくれた

だから乗り越えられる

険しい道のりも

 

君と交わした 約束の場所

たどりついてみせる

いつか必ず forevermore

 

君だけのための hero

どんな日もそばにいるよ

Oh Oh... I'll be your hero

Oh Oh... And you are my hero

 

響く声に そっと耳傾ければ

 

離れていても みんなの想いが

今まで私の背中を押してくれたよね

 

君だけのための hero

どんな日もそばにいるよ

Oh Oh... I'll be your hero

Oh Oh... And you are my hero

 

どこまでも

すべて君のために走る

永遠に

輝くあの星のように

 

君だけのための hero

限りなく遠い道も

君とならどこまでも

夢つかむまできっと

 

君だけのための hero

いつまでもそばにいるよ

君だけのための hero

君だけのための hero

Oh Oh... I'll be your hero

Oh Oh... And you are my hero

 

Oh Oh... I'll be your hero

Oh Oh... I'll be your hero

 

「Hero」

歌:安室奈美恵

作詞:Ryosuke Imai・SUNNY BOY

作曲:Ryosuke Imai・SUNNY BOY

 

「Hero」は2016年リオデジャネイロオリンピックNHKテーマソング。この2年後、安室奈美恵さんは芸能界を引退する。

「君だけためのhero」の「君」は「私」の大事な人なのか。「君」が選手なのか、「私」が選手なのか、どちらにも取れるし、意味も変わってくる。

少なくとも国威発揚のためじゃないよね。

 

「おかえりモネ」

第12週「あなたのおかげで」

 

観測史上初の太平洋側からの台風が東北に来ることで、登米気仙沼に注意を促すモネ。いてもたってもいられないんだろう。

 

サヤカさんが「朝岡さんの言ってることと同じ」と言ったり、新次さんが自分で天気図を書いていたりする。「漁師は風向きと天気、必須だから。龍已さんもそうでしょ」りょーちんが砂浜でモネに言ったセリフ。きっと、おじいちゃんもモネに言われなくても対処の方法は分かっていたんだろう。それでも孫娘の気持ちは嬉しいし、気象予報士として頑張っているのも分かって頼もしい。「モネのおかげで、みんな助かったよ」と言ってくれるおじいちゃん。優しい。

 

耕治と新次のやり取りを見ていられなくて「耕治さん、俺行きます」と言う亮に「おめえは本土の漁師だろ。島行って戻れなくなったらどうすんだ」と論理的に止める新次。(亮が船舶の免許を持っていること、亮一人で船を動かせること、新次が父親として先輩漁師として亮を心配していることを表現していて上手いシーン)

 

新次が書いていた天気図を見て、「船やられんの黙って見てられないのはお前のほうだろ」と言う耕治。新次の気持ちを分かっているんだろうね。

これに「殺し文句のつもりかよ。お前は本当に頭が良いな」と答える新次。阿吽の呼吸で二人とも頭が良い。「船か」と呟く新次。自分の船を失う辛さは誰よりも知ってる。「亮よ、お前のカッパ借りても良いか」「ああ!」とすぐに理解するりょーちんも賢い。

 

りょーちん→モネへのLINE。

親父が船、乗った。

 

耕治さんが親父をつれ出してくれた。島の船、台風から避難させるの手伝ってくれて、家まで来て頼んでくれた。

島の船も全部避難できた。

 

ホントよかった。

 

「菅波先生、りょーちんを見習え」といった内容のネットニュースを見たけど、菅波先生の文章のほうが百倍上手い。小学生の絵日記のような拙い文章は、それだからこそ言いたいことが詰まっていて涙を誘う。かつて「(メールとか電話とか)いいから」と言っていたモネに送ったのは、「俺は立ち直らねえ」と言った親父の姿を見ていたこと、他の誰でもないモネの父親が背中を押してくれたこと、島の船が無事であること、を伝えたかったからだろう。

ただ、それ以上に「喜び」を誰かと分かち合いたかったんだろうなあ。美波さんが生きていたら新次さんと息子の成長を喜びあえたように。

 

以前、モネのおばあちゃんの法事の際に、嵐の中で新次さんが船を出してくれたからモネが生まれた話をする人に「大人は何度も同じことを言う」と、りょーちんが言っていたけど、モネと同じように、りょーちんも何度も何度も父親の武勇伝を聞かされていたのかも。くすぐったいような、誇らしいような気持ちで聞いていたのかもしれない。親父のような漁師になりたい、と憧れて水産高校に進学したりょーちんにとって「漁師以外に選択肢は無い」のは、マイナスなことじゃなくてプラスの意味だったんだろう。

自分も海に出て漁師の大変さを身に沁みて分かっているりょーちんにとって、伝説の漁師の頼もしさはヒーローそのものなんじゃないのかな。

驚きと喜びといろいろ混ざりあった子どものような笑顔の中には、そんな感情もあったかもしれない。

 

今回船に乗った新次さんだけど、多分明日から前のように船に乗る、なんてことは無いと思う。それでも腕が鈍ってないこと、息子を危険にさらさないで済んだことは自信にもなったし、前に進むための一歩になった。

敢えて危険な海に向かうのは、親友のためなのか、息子のためなのか、同じ漁師仲間のためなのか、自分ならできると思ったプライドなのか、どれかは明確には分からないし、全部の要素が入っている。誰かのためでも自分のためでも、それで良い。

 

 

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