beautiful world

ぼくはまた君に恋するんだろう

「おかえりモネ」第15週感想〜神様がくれた時間〜

画面の中の現実(リアル) ひとり取り残されて
楽しげな声も 悲しいニュースも
耳を塞ぐ僕を追いかける

足元ばかり見てるだけじゃ 気付けない青空
わかっているのに どうしていつも
同じ道しか歩けないんだろう

人並みのユーモアくらいじゃビクともしない
こんな時代(いま)を僕ら生きてる
まだ見ぬ景色が 今そこにあるのなら
怖がらずに踏み出してみてさ
もっと…信じてみよう

華やいだこの世界も 悲しんでるこの世界も
君がいるからまわって… 愛して
一歩進めたなら 少し休んだっていい
明日はいつも待ってる
涙で見えなくなっても
大丈夫さ… 僕もそばにいるから

呼吸するように 気の利いた言葉 もっと簡単に言えたら
雨模様の 窓の向こうに
いつもと違う何か探してみたんだ

得意げなタッチで描いた夢も
カラフルな時代(いま)に霞んでしまうけど
見てみたい景色が 今そこにあるのなら
怖がらずに目を閉じてみてさ
もっと…感じてみよう

華やいだこの世界も 悲しんでるこの世界も
君がいるからまわって… 笑って
一歩進めたなら 少し背伸びしたっていい
明日はいつも待ってる
涙で見えなくなっても
大丈夫さ… みんなそばにいるから

行き止まりばかりでも 神様がくれた時間なんだよ
そう 君と世界は 明日の地球は
同じ笑顔になれる

Wow It's a beautiful world

耳を澄ませば ほら 新しい季節の足音
聞こえるはずさ

華やいだこの世界も 悲しんでるこの世界も
君がいるからまわって… 愛して
僕が選んだ現在(いま)も 誰かが描く未来に
繋がっているから
Wow
繋がっているから

この想いが Make a beautiful world
いつか世界中が きっと もっと
繋がるって そう願うよ

 

「君がいる世界」

歌 : King & Prince

作詞:栗原暁 (Jazzin'park)

作曲:久保田真悟 (Jazzin'park)

 

「君がいる世界」はKing & Princeの2020年発売2ndアルバム『L&』に収録されている曲。このタイトル「L&」は「King & Princeの居る場所、みんなで楽しめる場所」を意味し、陰鬱な世の中に明るい希望を灯す、普遍的でありながらも今の時代だからこそより心に響くアルバムとなっている。コロナ禍で当初のコンセプトを変更した作品。

なお、「君がいる世界」は、同年、同名の無観客配信ライブでの最後の曲となっている。

 

「おかえりモネ」第15週「百音と未知」

最初に書いておくけど、まだ私は今週のお話を受け止めきれてません。

立場によっても見る人によっても全然違う感想を見ては、どちらも分かるとなる不思議なドラマ。

 

とりあえず分かりにくい時系列を整理してみる。

日 みーちゃん、上京  

  菅波先生に週末会う約束

月 モネ、キャスターデビュー

  りょーちんには当日は三生、前日は

  悠人とすーちゃんよりメール

火(水?) 耕治さんの家でモネの録画見る 

     モネは東京に医者の彼氏がいる

     美波さんの母親、三生の父親

     死亡届

木、金 親方の船で勝浦に

    築地を見に来たついでに汐見湯に

    何か言いかけるりょーちん

    夕方、みーちゃんたちと宴会

土 船に戻るため朝早く出る

  モネを迎えに来た菅波先生と出くわす

  昼、新次暴れる

日深夜 船に戻ってないりょーちん

    みんなが電話を掛けるも出ない

    モネへの電話に出るりょーちん

    「もう全部辞めても良いかな」

 

夕方、みーちゃんたちが来る前に、りょーちん何か言いかけた時はまだ新次さんは暴れてなかったんだね。

だから、みんなで話しているときと、モネの電話に出たときとの温度差があったのね。

 

母親の死亡届を見てもなお、自分の悲しみより父親を気遣うりょーちん。

会えなかったら帰ろうと思っていたのか、モネにばったり会って嬉しそうで。東京に医者の彼氏がいるのに。

みーちゃんの服に気付いて「かわいい」と言ってあげるりょーちん。

自分だって辛い気持ちを抱えているのに一切外には出さない。

 

おばあちゃんの気持ちもお父さんの気持ちも分かるし、みーちゃんもモネもすーちゃんも菅波先生も誰も悪くないのに辛い。

 

 

ひとりで写真を見ているときも泣けないりょーちんが涙を流せるのはいつなんだろう。

 

新次さんも立ち直ってほしいけど、自分がスッキリしたいために見たいと思ってしまうのは「部外者の暴力」なんだろうなあ。

 

りょーちんにも幸せになってほしいけど、「りょーちんの幸せ」って何なんだろう。

お父さんが立ち直ること?

漁師見習いからひとり立ちすること?

仮設住宅を出て自分の家に住むこと?

もう一度船を買うこと?

恋愛が上手くいくこと?

結婚すること?子どもができること?

 

どれも幸せなんだけど、どれも足りない気がする。

それはきっと”復興"に正解が無いのと一緒で。

 

菅波先生が前に「治る患者しか診たくない」と言ってたの正直すぎてびっくりしたけど、復興に向けて健気にやっている姿を見たいと思う視聴者と同じ目線なんだよね。

 

りょーちんが今を「神様のくれた時間」と思える日が来るのかな。

 

それでもやっぱり、りょーちんには幸せになってほしい。切に思う。

 

 

(永瀬廉くんの演技について)

たとえば、モネのビデオを見ているシーン。東京の医者の彼氏が出来たと聞くシーン。セリフは無いのに、目線と表情だけで伝わってくる。

都会で成功するモネが羨ましい。

離れてしまった気がする。

モネに対する秘めた恋愛感情。

いろいろな解釈ができるけど、きっとどれも正解なんだよ。人の感情は複雑だし、怒りと悲しみ、笑いの間にもグラデーションはあるし。「この感情が正解」を出さずに複雑さを視聴者にそのまま投げかけてくれる廉くんの演技の繊細さは凄いと思う。もちろん演出の力も大きいんだろうけど。

浅野さん、内野さん、果耶ちゃん、彩珠ちゃんたちとご一緒させてもらえるなんて、本当に貴重で贅沢な時間だよね。りょーちん役を掴み取った廉くんに、堂々と演じている廉くんにスタオベ送りたい。