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ぼくはまた君に恋するんだろう

「新・信長公記」第三話考察〜想いの全てが嘘だって言うなら〜

有名なホトトギス狂歌。江戸時代後期、松浦静山の随筆『甲子夜話』に書かれたもの。江戸時代なので、時の将軍様に都合良く書かれているのは当たり前。最近の研究では、実際はどの武将もイメージとは性格が違う、と言われている。

信長は裸足で戦う部下に自分の草履を与えたり、領民と一緒に魚を取ったり、身分に関係なく部下に取り立てたり、優しい一面があったとされる。

家康は短気だったという説もある。部下の馬がすれ違った時に当たったことで殺そうとしたこともあったとか。

(秀吉は割愛します💦)

今となっては本当のことは誰にも分からない。虚実入り混じった世界。

 

 

「新・信長公記ークラスメートは戦国武将」

EPISODE3 「裏切り…蘇る本能寺の変!」

脚本: 金沢知樹、萩森淳 演出:中嶋悟

 

「勝利の先に何を望む?」

信長の問いに「家康を止めたい。家康が旗印戦から脱落すれば学園に平和が訪れる」と答える明智

反家康同盟には加わらないが、友人としてなら側にいるという信長。損得勘定で動きたくなかったのかもしれないし、家康が負けても特進クラスのみんなが総長を狙っているのを、平和にはならないのを知っているのだろう。

 

 

「裏切り者」

明智光秀と言えば、本能寺の変。ただ、史実で信長を裏切ったのは明智だけではない。織田家家老なのに信長の弟について信長と戦った柴田勝家、妹婿の浅井長政、二度も謀反を起こした松永久秀など。逆に言えば、信長は人を信じすぎるのかもしれない。

 

「日陰の道」

銀杏高校の特進クラスは、みやび以外、全員不良(武将)。日陰者という言い方もあるけど、表舞台の人ではない。実は戦国時代も江戸時代も武将より天皇や貴族のほうが身分としては高い。実質として江戸幕府を300年も続け、武士の身分を確立した徳川家康(史実)は「裏を表にした」人。家康(クローン)はオリジナルの道をトレースしたいんだろうか。本当にそれが家康のしたいことなんだろうか。

武田に執着する理由は史実で唯一負けた相手だから?自分がクローンだと知ってる家康は、単にトレースするばかりではなく、オリジナルを超えたいんだろうな。

 

史実では、幼い頃から人質として敵のところをたらい回しされていた家康。クローンが三歳で博士を殺した後は、どうやって生きてきたのか。温かい言葉をかけてくれた人はいなかったのか。

家康も寂しい人だな。(だから若いのに白髪あるのね)

 

「是非に及ばず」

直訳すれば、是=GOOD、非=BAD。

良いも悪いもない。

考えても仕方ない。

行動したほうが良い。

 

史実の信長がどう思ってこの言葉を発したのかは分からない。けれど、最後の最後まで戦ったとの説もある。

 

本能寺の変も何故明智が起こしたのかは分からない。怨恨説や暴君討伐説、秀吉陰謀説、家康陰謀説などもある。

ただ、どの説でも決断したのは明智本人。ドラマ版で「自分がない」と言われた明智に「貴様も正直に生きれば良い」とアドバイスした信長。そのアドバイスに従って自分を裏切るのを止めて家康に降伏する明智。止めようとした信長は明智の決意に触れて呟く。「是非に及ばず」と。

 

地球儀を見て「全てが表で全てが裏。そこが面白い」と言った信長。「人が歩く道に表も裏もない。必死に歩けば、それが自分の道になる。きっと」

 

「和の心を持って…」との母の言葉を思いだし、自分の道を見つけた信長は「天下を獲る」と書いた書を掲げ叫ぶ。

「是非に及ばず」と。

 

 

 

〈今週の戯れ言〉

  • 伊達さまの占い、2122年でも「手紙」なの?アナログすぎない?
  • 今週はコスプレなくて寂しい。
  • コスプレと言えば、史実の信長公、天女の格好をして領民を楽しませたことがあります。れんれんバージョン見たすぎる。
  • 恋愛相談で自分のことだと一瞬も思わないみやびちゃん推せる。紅一点なのに。
  • 和歌山の干し柿、美味しそう。
  • 好きな人の好みを知ってるの強いね。
  • 明智にあげたのは、いつも持ってる自前の分?きびだんごあげる桃太郎みたいな信長くん。
  • 「お前はもう死んでいる」ケンシロウよりラオウっぽいよね、ゆきちゃん。
  • 筆は達筆すぎるのに、黒板の文字はあれな信長くん。れんれん比びっくりするくらいキレイだけど。
  • 旗印戦にも興味ない信長なのに立ち上がったのは、自分がトップに立つことで戦乱の世を終わらせたいんだね。
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